・オーストラリアのたばこ税増税
2016年5月3日(火)にオーストラリア政府が発表した、新年度予算案のたばこ税の増税額がもの凄いことになっています。
内容は2017年から4年間、毎年12.5%のたばこ税の増税をするとのこと。
現在オーストラリアでは1箱25豪ドル(1豪ドル80円=約2,000円)となっていますので、2017年より毎年3~4豪ドル程値上げとなります。
- 2017年:28.13豪ドル(約2,250円)
- 2018年:31.65豪ドル(約2,533円)
- 2019年:35.61豪ドル(約2,849円)
- 2020年:40.06豪ドル(約3,205円)
参考:1995年:5豪ドル(約300円~400円)
※1995年の豪ドルは4~6月にかけて1豪ドル=60円ほどになっていました
現在の日本のタバコが450円前後であることから、オーストラリアの値段は約4.5倍もします。
ここまできたら嗜好も嗜好で吸う人はほとんどいなくなるのではないでしょうか。現に日本の男性の平均喫煙率が30%程に対して、オーストラリアは15%程度まで減っているようです。
それはそうですよね、この金額で買える人は限られていると思います。(ただそれでも15%もいるのは驚きです)
・日本とオーストラリアの喫煙率の比較
ここで気になるのが日本の喫煙率です。日本でも増税やtaspoの導入、駅のホームや館内での禁煙などで喫煙者の数は減っていますが、上記の30%という数値は先進国の中ではトップとなります。
本当に喫煙を減らすのであれば、オーストラリアのように価格を吊り上げることで半数は減るのではないでしょうか。
ちなみにイギリスについても日本の価格に比べて3.5倍の値段となりますので、一箱1,400円前後となります。
・タバコをめぐる法律について
各国喫煙に対しては国民の健康を守るため色々と対策を講じています。ただタバコ業界にとっては増税により販売数が減り、しいては収入が減ってしまう(税収は上がりますが)ということで死活問題となります。
諸外国と比べて安いように思えますが、日本たばこ産業(JT)が述べているように「各国によって価格バランスがあるため、一概に日本の価格が安いとは言えない、急激な増税には反対」という意見があります。
タバコをめぐる法律に関して、ヨーロッパ諸国では「完全禁煙法」が施行されています。これは「職場や公共の場所では禁煙にする」という法律です。
日本でも最近では職場や公共の場所での禁煙はかなり定着してきており、喫煙者にとっては肩身が狭い状況になってきています。
・あとがき
禁煙者にとってはタバコは百害あって一利なしのものという認識が強いため、たばこ税増税に関しては支持するという意見が多いと思います。
しかし喫煙者にとってはなくてはならないものなので、両者のバランスを取るのが重要かつ一番難しいところではあります。政府としては、増税した場合その税金を何に利用するのかを明確にしなれければまず合意は得られないでしょうね。
タバコについては以下に詳しくまとまっています。
以上、「オーストラリアのタバコの値段が凄い!日本の○倍の値段です」の記事でした。
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