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映画『LOGAN/ローガン』を鑑賞。これがウルヴァリンの結末か。

2017年6月1日より日本公開されました、映画「LOGAN/ローガン」を観ました。本作はウルヴァリンを主人公としたスピンオフ三部作の最終作となります。

ウルヴァリンを演じるヒュー・ジャックマンと、プロフェッサーXを演じるパトリック・スチュワートもこれで見納めとなるようです。正直さみしいですね。

それではざっくりとしたネタバレをどうぞ。

・LOGAN/ローガンの予告動画

・LOGAN/ローガンの内容(ネタバレ含む)

ローガン(ヒュー・ジャックマン)が車の中で寝ていると、複数人のタイヤ泥棒が登場。現在運転手の仕事をしているため、タイヤを取られては商売にならないので泥棒に注意する。

すると泥棒はいきなりショットガンを発砲。無法地帯である。ローガンはショットガンで結構なダメージを負うも、だてにウルヴァリンをやっていないため久しぶりにアダマンチウムの爪を出して殲滅する。

この時点で今までのウルヴァリンの強さが消え去っていることに驚愕する。いつもなら痛ぇなぁと言いながらすぐに復活するのに、中々起き上がってこないところを見ると原因は老いだけじゃない?と想像する。

どこかのトイレに移動すると、先ほど食らった銃弾が身体から出てきた。まだこれぐらいの回復能力はあるらしい。クリーニングしたワイシャツに袖を通し、クライアントの元に移動する。

クライアントの依頼は葬儀所(お墓)への移動であった。お墓に着くと、突如怪しげな女性がローガンという名を口にする。そして助けてほしいという。ローガンは聞く耳を持たずにあっちにいけと追いやる。

ある日、ローガンが病院で薬を買ったところ、ドナルド・ピアース(ボイド・ホルブルック)がいきなり後部座席に乗り込んできた。ローガンの正体を知っているが、目的はローガンではなく、ガブリエラ・ロペス(エリザベス・ロドリゲス)という女性であった。この間お墓にいた怪しげな女である。一体何者なのだろうか。

ローガンが薬を持って家に戻ると、そこにはキャリバン(ステファン・マーチャント)とチャールズ・エグゼビア(パトリック・スチュワート)がいた。キャリバンは匂いでミュータントの居場所を特定できる能力を持ち、太陽にあたると皮膚がただれるというヴァンパイア仕様である。チャールズは言わずもがな、かつてブイブイいわせていた世界最強のテレパスである。

だが、どうやらアルツハイマーによりテレパスのコントロールに異常をきたしているようだ。薬を飲まないと、時折周囲の人間やミュータントの脳を麻痺させるというとんでもない爆弾を抱えている。この状態のチャールズを見ているだけで辛い。

チャールズは自由の女神で若いミュータントが集まるというが、自由の女神はもうこの世界にはないとローガンは言う。また戯言なのだろうか。

薬を飲まないと数日で発作が出るためいつも薬を用意しているのだが、キャリバンいわく薬が足りていないようだ。ちなみに発作が出た後抑えるためには注射する必要がある。

別の日に、ローガンの携帯宛に車の手配の連絡がきた。到着したところはなんと「自由の女神」というモーテルであり、あのガブリエラがいるではないか。なんだよと思いつつも、ガブリエラの熱意により渋々話を聞くことにする。

話の内容は、娘である(本当は違う)ローラ(ダフネ・キーン)をエデンと呼ばれる場所に連れて行って欲しいということであった。ちゃんと報酬も出すという。ローガンは船を買い海上で暮らすことを計画していたため、その資金が欲しかった。

次の日、ガブリエラの元を訪れたが何か様子がおかしい。扉が開いていたため中に入ると、すでにガブリエラは死んでいた。お金が隠されていた場所を調べると、そこには携帯電話があった。ローガンはそれを持って家に帰る。

家に帰ると突如一台の車が入ってくる。ドナルドであった。ローガンは跡をつけられていた。ドナルドはガブリエラに会ったのになぜ連絡しなかった?女の子はどこだと言ってくるが、ローガンはしらを切る。

すると、ドナルドめがけてパイプらしきものが飛んできて命中し、ドナルドは意識を失った。ローラが投げたのであった。ローガンはキャリバンに捨ててこいと命じるが、ドナルドはまだ生きているためローガンが首の骨を折ってとどめを刺す

キャリバンは車でドナルドを捨てたが、ドナルドは生きており反対にキャリバンが捕まってしまう。ドナルドの身体は部分的に機械化されておりただの人間ではなかった。

ローガンの方はというと、ローラを問い詰めるもローラは何も話そうとしない。そこにドナルドが沢山の部下を連れて戻ってきた。ローガンは慌ててチャールズを車に乗せ脱出を図ろうとするも、ドナルドたちに囲まれ行き場をなくしてしまう。

ドナルドの部下がローラのところに詰め寄るも、どいつもこいつもローラにやられてしまう。ローラはローガンの遺伝子を持ちアダマンチウムも内蔵していたのである。子役といえ中々いい動きをしている。

外に出てきたローラはドナルドに正面切って対抗する。その姿を見たローガンも応戦する。敵を上手く撒いたところでチャールズ、ローラを車に乗せてその場を離れる。

捕まったキャリバンはドナルドの拷問を受け(太陽に当てられ火傷状態)、能力によりローガンたちを探す手助けをする。キャリバン的にはもちろんローガンたちを見つけて手助けをしたいがためだ。

カーチェイスで逃げ切った後、ローガンたちはガブリエラの携帯に入っていた動画を見始める。そこにはローラをはじめとしたミュータントの子どもたちが映っており、X-24の完成とともに子どもたちは不要となり処分されそうになっていた。それを助けたのがガブリエラだったのだ。

ローガンたちは休むためにホテルで泊まることにした。ローラはチャールズに対しては若干なついていたが、ローガンには全然なついていなかった。ローガンはローラにチャールズの薬を預け、新しい車を用意しに外に出た。

ローガンが新しい車を用意すると、ホテルにはすでにドナルドたちが到着していた。すると突如チャールズの発作が始まり、回りの人たちの動きが止まった(麻痺して動けない状態)。

なんとか部屋にたどり着くと、そこにはドナルドの部下が複数人いた。まとめて始末しつつ、ローラから注射器をもらいなんとかチャールズに投与が完了。発作は収まった。急いで用意した車に乗り込み北に向かう。

走行していると自動トラックが乱暴な運転をしはじめ、一般人のトラックが道を外れてしまった。そのトラックから馬が逃げ出したため、チャールズは手伝おうと進言する。そしてチャールズの力により逃げ出した馬はトラックに整列し、一般人は唖然とする。

ローガンがトラックを道に戻す手伝いをすると、一般人の奥さんがぜひ家でごちそうさせてくれと言い出す。ローガンは断るが、チャールズは良いじゃないかと言ってごちそうになることにした。

一般人の名はウィル・マンソン(エリク・ラ・サル)といい農場を経営していた。奥さんはキャスリン・マンソン(エリゼ・ニール)、息子はネイト・マンソン(クインシー・ホウス)という。

ここの和やかな感じが良い。ローガンとチャールズはもはや父と子みたいな関係であり、チャールズはローガンが生徒だった頃の話をする。みんなが笑い、無表情だったローラまでもが笑う。そしてローガンが本当に笑うのはこれが最後となる。

楽しく団欒すると、今度は泊まっていけばいいと言われる。チャールズが歳であることもあり、一泊することにした。

すると、その家の水道が突如止まる。ウィルが立ち退かないことへの腹いせで、ここら一帯を取り仕切っている経営者がたまに嫌がらせをするとのこと。

ウィルとローガンで止まっていた水道を直しにいくと、お父さん同士のような会話が始まる。ウィルはローラが喋れないことを気にしていた。ローガンは最初からだと返し、うちの息子なんて~というような会話が続く。そこに経営者たちが冷やかしにきたが、ローガンの圧力により去っていく。

チャールズが寝言を言ってふと目を覚ますと、そこにはローガンが立っていた。するといきなりチャールズを爪で一刺しにする。ローラが目覚め慌てて応戦するも、相手が悪く捕まってしまう。

異変に気づいたキャスリンとネイトも一刺しでやられてしまう。そこへウィルとローガンが帰ってくる。どうやら先ほどのローガンはX-24という偽物らしい。ウィルも応戦するがやられてしまう。捕まったローラとX-24を見たローガンであったが、ローラを放っといてチャールズのもとへ急ぐ。だが、チャールズはすでに息絶えていた。

こんなところでお別れするとは思ってもいなかったためショックは大きい。ローガンはせめてローラだけでも守ろうとX-24のもとへ急ぐ。

X-24はローガンの遺伝子を持ちながら凶暴性に特化したとんでもない代物なので、老いたローガンには少々荷が重い。案の定ピンチに陥ると、そこへウィルが車で突っ込んできた。まさかウィルが生きているとは。家族を亡き者にされた主の意地である。ショットガンでX-24が動けなくなるまで追い詰めた。

ウィルの後ろにはローガンがいた。見た目がX-24と同じであるためローガンも撃とうとしたが、弾がなくそのまま力尽きた。人間の底力を見た気がする。

その場にはキャスリンも捕らえられていたが、隙間をついて手榴弾を奪い、自分もろともドナルドたちに痛手を与えた。その隙きにローガンはローラを連れてその場を離れる。

車を停車して休んでいると、突如ローラが誰かの名前を喋りだす。ローガンはここでローラが喋れることをはじめて知る。ローラはしきりにエデンに連れてってというが、ローガンは本当にエデンがあるとは信じていなかった。だがローラの押しに負け、エデンがある座標に行くことにする。

これまでの戦いと病からローガンはくたびれ果てていた。アダマンチウムは人体にいいものではなく、毒素に成り代わっていた。車を運転しながら何度も眠りこけ、とりあえず眠ることとした。

ローガンの身体の心配もあってか、ローラは早くエデンに行きたかった。そのためこっそり自分で運転し始める。どこで運転を覚えたのか分からないが、普通に運転するのである。

ローガンが気づくとそこは岩場であった。ローラの姿が見えないので外に出てみるとローラが呼ぶ声がする。上を見上げると小屋があり子どもたちがいた。エデンは実在したのである。

子どもたちはローガンの毒素に効く薬(回復能力を高める)を持っており、ローガンはそこで一休みしていた。子どもたちの目的は国境を越えることで、森伝いに国境を越えれば安全だという。

ローガンが目を覚ますと子どもたちはすでに発った後であり、少しずつ使うことという置き手紙と薬が置かれていた。ローガンが外を見ていると、何やら複数台の車の音がする。ドナルドであった。ドナルドはガブリエラの押収物からエデンの座標を知っていたのである。

子どもたちが危ないことに気づき、ローガンは薬を全部投与して一時的に最盛期のような力を取り戻す。雑魚を無双のごとくなぎ倒していく。

子どもたちのところではドナルドがX-24を開放する。対峙するのはローラであった。俊敏な動きでX-24と戦うも、体格が全然違うため力及ばす。一人の少年がテレパスの力?でX-24に装甲車をぶつけて一安心するも、X-24はそれぐらいでは倒せない。

そこへローガンが登場する。ローガンも善戦するが、薬の効果が切れてきてかなり危うい。しまいには木に串刺しにされ動くことも出来ない状況となる。

ここで最終兵器が登場。ローラがローガンから奪ったアダマンチウムの銃弾でX-24の頭を吹っ飛ばす。この子は銃も使えるのかという驚きを隠しつつ、X-24は即死であった。

まさかローガンが木に刺さったぐらいで死なないよね?という不安も抱きつつも、その不安は的中してしまう。薬を大量に使った反動で回復能力がほぼなくなってしまった。

ローガンは最後にローラを守れて良かったという。「娘を持つというのはこんな感じなのか」という言葉がグッとくる。まともに話すことはなかったが、二人はどこから見ても親子であった。

最後にローラたちがローガンの墓を作る。埋めたところには十字架をたてたが、ローラが去り際に十字架をずらして「X」という文字を作る。粋な演出だと思いつつ、これで見納めかと思うと切ない。

ローガンの最後はとても人間らしいものであった。

・まとめ

R15指定ということもあり、映像は結構リアルなところがあります(グロいところもあり)。そんなところからもいつもの作品とは違うと感じました。

MARVEL作品にはいつも登場するスタン・リーも登場せず、エンドロールのお楽しみもなく、おふざけ要素もないため(リムジンぐらいか)、X-MENシリーズが好きでないとなんだかなぁと思うかもしれません。

エデンにいた子どもたちは無事に国境を越えたはずなので、ミュータントが絶滅するという事態だけは避けました。というか人間がX-24のようなミュータントを作り出せるため、絶滅するもしまいも人間の意のままではあるのですが。

ちなみにミュータントがほぼ全滅した要因は、流通している食材にミュータントの遺伝子を死滅させる物質を人間が混入していたことによります。神か何かと勘違いしているのでしょうか。おー怖っ。

以上、「映画『LOGAN/ローガン』を鑑賞。これがウルヴァリンの結末か。」の記事でした。

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