7月から豚肉の価格が上昇
某スーパーにて「7月4日の販売から、日本国産の豚肉の価格が上がります」との表示がさりげなくありました。上昇価格は1割弱といったところです。
現在が100g=100円とすると、100g=110円となります。
毎週500g買っていたとすると、500g=500円から500g=550円となり、差額は50円となります。
月を4週間で計算すると、50円☓4=200円の差ですね。
では、一体なぜ価格が上昇するのでしょうか。
原因は出荷頭数の減少
JA(全国農業協同組合連合会)の出荷予想によりますと、2016年7月の出荷頭数は1,247千頭となり、前年同月比94%(昨年は1,323千頭)となる見込みです。単純計算で、5%の出荷頭数減少につき、10%の価格上昇が発生している計算となります。
次に、出荷頭数が減少した要因を書いています。
出荷頭数が減少した原因は?
出荷頭数が減少した背景としては、最近の異常気象が一因とされています。特に今年は平均気温が高く、西日本では雨が多かったことから、西日本の出荷頭数減少が全体に影響したとのことです(2016年4月の状況で、5月は回復しています)。
また、関東と東海では、昨年猛威を振るった疾病の余波があるようで、こちらも6月、7月と出荷頭数の減少が予想される一因と考えられております。
さらに、例年この梅雨の季節は出荷頭数が低くなることから、様々な要因が重なったことから出荷頭数の減少につながったと考えます。
この異常気象はどの生物にとっても痛手を被っていますね。現在、世界各国で地球を保護する活動が行なわれていますが、このような状況を見ると全く他人事では済まない状態になってきたといえます。
一年の豚肉の価格変動は?
以下のJAのぺージに取引動向がまとまっています。取引数により価格も変動すると考えますと、例年8月が底辺(価格は最高値)となり、9月~12月にかけて上昇(価格は減少)していることが分かります。
その後、1月~3月は横ばいで、梅雨の時期にかけて減少するといった変動があるようです。
一般の方はあまり見る機会はないのではないでしょうか。他にも牛肉、鶏肉などの傾向も掲載されていますので、知るいい機会かと思います。
まとめ
豚肉の価格が上昇することで、鶏肉などに消費が遷移すると、豚肉の需要がなくなり供給量も減ることで、更に豚肉の価格が上昇することが予想されます。
今年は平均気温が高いというのが気がかりですね。人間にとっても熱中症になる可能性が高くなりますので、異常気象に対する対応は、今後(今でも)欠かせなくなることが予想されます。
異常気象に関する記事は下記にも書いておりますので、お時間があればどうぞ。