雑記

よく見る雲は積乱雲(入道雲)ではなくて積雲(綿雲)です!

関東でも昨日梅雨明けし、いよいよ本格的な夏が到来します。今日はどんよりした曇天から一転して気持ちの良い晴れ間が見えていますね。

そんな中よく見られるのが積雲(せきうん)です。積乱雲(入道雲)とは違うので、ここで認識合わせをしましょう。

・積雲(せきうん)とは

晴れた日に発生する綿菓子みたいな雲のことで、綿雲(わたぐも)とも呼ばれます。日光で地表や水が暖められて発生する上昇気流によって発生します。

上にどんどん成長するタイプの雲で、第1形態の雲頂(雲の一番高いところ)が平らなものを扁平雲(へんぺいうん)、第2形態の通常の積雲を並雲(なみぐも)、最終形態が雄大雲(ゆうだいうん)と呼び、雲の高さが数千メートル~1万メートルまで達します。

そして、クウラの兄貴のようにもう一段階変形(突然変異)すると、積乱雲(せきらんうん)となります。

積雲では雄大雲を除き雨は降りません。

■積雲


出展:ウィキメディア・コモンズ

・積乱雲(せきらんうん)とは

雲の下(雲底)が暗く、雲の内外で雷を伴います。降水量が多く、集中豪雨をもたらしているのはほぼこの積乱雲が原因です。

雄大雲が発達すると氷の粒やあられが作られ、雨粒とともに落下し下降気流が生じます。上記の積雲は上昇気流によって発生することから、ここで上昇気流と下降気流の衝突が起きます。衝突が起きると大気が不安定となり、積乱雲が発生します。

積乱雲と雄大雲の区別は難しいのですが、雷を伴うのが積乱雲、伴うわないのが雄大雲です。

積乱雲はどんどん成長しますが、上昇できるのは対流圏の上部(高度約11km)までと限度があります。この対流圏の上部を天井として、そこから水平に広がっていきかなとこ雲(金属加工に用いられる金床)に変化していきます。

積乱雲が電気を帯びるのは、上昇気流と下降気流の氷晶が衝突したときの摩擦により静電気が発生します。これが何度も起きることで電気を帯びていきます。電気を帯びることで、雲と雲の間や雲と地表の間で放電が起こり雷となります。

※対流圏より上の成層圏に行かない理由は、成層圏はオゾン層の影響で温かく大気が安定していることから、大気の上下運動がありません。一部限界突破してくる上昇気流はありますが(オーバーシュート)、大体が成層圏の壁によりかなとこ状になっていきます。

→詳しくはこちら

■積乱雲


出展:http://blog.goo.ne.jp/maicogoobrg

■かなとこ雲


出展:http://hiyorimicom.blog.so-net.ne.jp

(参考)金床


出展:http://blog.livedoor.jp/hidukuri/

・まとめ

昼を過ぎると雲ひとつない青空が広がりました。積雲と積乱雲の違いはどうでもいいぐらいの気持ちよさです。

晴れた日には、ふと空を見上げることがあると思います。そんな時に自分は雲の違いを知ってるぜ、へへへと思っておきましょう。

足まである椅子に座ってボケーっと雲を眺めているのも一興です。本格的な夏がはじまりますので、昨日も注意しましたが熱中症にはくれぐれも気をつけましょう。

以上、「よく見る雲は積乱雲(入道雲)ではなくて積雲(綿雲)です!」の記事でした。

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