MARVEL「ドクター・ストレンジ」の映画公開が決定しました。アメリカでは2016年11月4日に、日本では2017年1月27日(金)に公開されます。
ドクター・ストレンジは、現在テレビ東京で放送されています「アルティメット・スパイダーマンvsシニスター・シックス(火曜18:25~)」の中でも、スパイダーマンと度々共演しています。
今回の映画はドクター・ストレンジというキャラを独立して描いているため、他のキャラと共演というのはありません。
MARVELファン以外にはあまり知られていないであろうドクター・ストレンジについて、その生い立ちとレベルの違う実力差を見てみてください。バラモスやゾーマぐらいなら楽勝ですよ。
・まずなにものよ?(長いです)
1.生い立ち
名前はスティーブン・ストレンジ(Stephen Strange)といい苗字からして奇妙です。1930年に生まれ、ドナという2歳下の妹と、10歳下のヴィクターという弟がいます。
スティーブンが11歳の時、ドナのケガの治療をしたことから医学に目覚めました。しかし、19歳の時にドナと泳いでいると、突然ドナが痙攣をおこし帰らぬ人となってしまいました。ここで医学に対して、こんなものなのかと疑問を持ち始めます。
その後、コロンビア大学で医学の学位を取得し、アメリカで天才外科医としてブイブイいわしていたのですが、いかんせん傲慢で人情味がない冷淡な人間なため、患者=金としか見ていませんでした。
30歳の頃に母親をなくし、傷心しきっていた中、父親も臨終という受け止めがたい現実に自暴自棄になりました。更に追い打ちをかけるように、臨終の父に会うことを拒絶したことでヴィクターとケンカします。
ケンカだけで済めばよかったのですが、ケンカのあとヴィクターが車にひかれ帰らぬ人に。罪の意識をもったスティーブンは、未来の医学でヴィクターを蘇生させることができるかもという危ない思想で冷凍室に保存したのでした。
・・・・ここまでが生い立ちです。ついてきてますか?笑
2.絶望と最後の希望
相当なメンタルブレイクを受け、33歳のころ自身にも不幸が起こります。自動車事故により瀕死の重症を負いました。
同じく天才外科医とよばれていたニコデムス・ウェスト(Nicodemus West)に一命を取り留めてもらうも、商売道具である両腕の神経は戻りませんでした。
何とかして治したいという一心で色々と試しますが、どの治療法も効果がありません。藁にもすがる思いで、最後の希望として魔術に頼ろうとチベットのエンシェント・ワンの元を訪れます。
しかし、エンシェント・ワンは彼の腕を治すことはしませんでした。反対に弟子にならないかとストレンジに声をかけましたが、治しもしないのに弟子になる義理はないと提案を拒否しました。
3.弟子の謀反と弟子入り
ストレンジがエンシェント・ワンのもとを去ろうとした時、弟子のバロン・モルドが師に謀反を起こします。ストレンジはモルドに捕まりましたが、エンシェント・ワンがあっさりと魔法で捕縛を解除。
これによりストレンジは魔法という怪しげなものを信じ始めました。そしてエンシェント・ワンの弟子となり修行をはじめました。百聞は一見にしかずというやつですね。自分の目で見たものは疑いようがありません。
実はエンシェント・ワンはもとからストレンジの潜在能力に気づいており、後継者にすることを勝手に決めていました。嫌だと言われても魔法で洗脳しちゃえばなんとかなるのでしょう。
エンシェント・ワンは大魔導師の称号「ソーサラー・スプリーム」をもっており、ストレンジならなんとかなるんじゃね?と目をつけていたのです。
4.修行の後
ストレンジは7年間修行し、ニューヨークに拠点をおきます。ストレンジの館、通称「サンクタム・サンクトラム」を設立し、魔法の研究(ヒーロー活動)に日々勤しんでいました。
そこではウォンというエンシェント・ワンの付き人の血筋を持つ男性を付き人とし(ややこしいのでリピートしてみよう)、バロン・モルドやナイトメアと戦うことになります。
ここまでが今回の映画の話になるかと思います。予告を見るとバロン・モルドと共闘しているように見えるので、今回のヴィランはバロン・モルドの弟子であるカエキリウスである可能性が濃厚です。
ドクター・ストレンジがその後どんな敵と戦うのかは、次回作に合わせて追記します。
・長ぇ、それでどんな特技をもってるの?
正直なところなんでもできるといっても過言ではありません。どこまでできるといった境界線を引けないのです。主な能力は以下のとおり。
・確認している特技
- 豊富な人生経験:魔法使いになるまで苦労しました
- 冷静沈着:天才外科医ですもの
- 格闘能力:指一本で人間を倒せるレベル。魔法が使えない時に必須。
- 透明人間:すり抜けも可能。わお。
- 次元転移:邪魔者はポイ
- 個体変異:ある物を別の物に変える。どこぞの錬金のように等価性無視。
- 読心術:心を読み会話できる。のぞかないで。
- 舞空術:鶴仙人に教わることもなく魔力で飛行
- 不老(不死ではない):俺を不老不死にしろー
- 透視:当然ですよね
- 占星術:未来を読むことができます
- バリア:ふははは、効かぬ。セラフィム(熾天使?)の存在を利用する。
- 催眠術:ねんねんころり
- アストラル・プロジェクション:アストラル体の開放。幽体離脱。思うがまま。
- ユニバーサル・アウェアネス:スパイダーセンス的な。空間異常を察知。
- 神の源:多次元エネルギーによる魔力の増幅。多次元元気玉。何かが壊れる。
- 黒魔術(ブラック・マジック):他の実体のパワーを取り入れる。魔人ブウなど。
他にも、精霊魔術(エレメント・マジック)、破滅魔法(カタストロフィー・マジック)など挙げたらきりがありません。反対に弱点はあるのでしょうか。
・弱点
- 肉体は人間であること:魔法が使えなければ普通に負傷する
- 技にこだわりすぎること:技名を発したがる
- 科学力に弱い:アイアンマン厄介
あれ、ほとんど弱点ないですね。
・映画はどんな感じ?
上記の通り、ストレンジの栄光と挫折、魔術師の修行、ニューヨークでのカエキリウスとの対峙までが描かれていると思われます。
・予告
■予告1
■予告2
・出演者
■スティーブン・ストレンジ(ベネディクト・カンバーバッチ)
1976年生まれ、イギリス出身
出演作:戦火の馬(2011)、スタートレック・イントゥダークネス(2013)、イミテーションゲーム(2014)
■ニコデムス・ウェスト(マイケル・スタールバーグ)
1968年生まれ、アメリカ出身
出演作:シリアスマン(2009)、メン・イン・ブラック3(2012)、リンカーン(2012)
■エンシェント・ワン(ティルダ・スウィントン)
原作は男性でしたが、女性に変わっています
1960年生まれ、イギリス出身
出演作:コンスタンティン(2005)、フィクサー(2007)、グランド・ブダペスト・ホテル(2014)
■バロン・モルド(キウェテル・イジョフォー)
1977年生まれ、イギリス出身
出演作:トゥモロー・ワールド(2006)、ソルト(2010)、オデッセイ(2015)
■ウォン(ベネディクト・ウォン)
え?名前一緒なの?ベネディクトもややこしい。
1970年生まれ、イギリス出身
出演作:月に囚われた男(2009)、プロメテウス(2012)、キックアス/ジャスティスフォーエバー(2012)
■カエキリウス(マッツ・ミケルセン)
1965年生まれ、コペンハーゲン出身
出演作:007カジノ・ロワイヤル(2006)、タイタンの戦い(2010)、偽りなき者(2012)
■クリスティンパルマー(レイチェル・マクアダムス)
Night Nurse(ナイトナース)夜勤看護婦です。
1978年生まれ、カナダ出身
出演作:きみに読む物語(2004)、幸せのポートレート(2005)、シャーロック・ホームズ(2009)
・アベンジャーズ他との共演はあるの?(2017-2-17追記)
アベンジャーズの3作目「インフィニティ・ウォー」への参戦が濃厚です。他にもスパイダーマンとは仲が良いので、次年7月公開予定の「スパイダーマンホームカミング」には登場しないものの、次々作に登場したりするかもしれませんね。
いずれにせよ強さの次元が違うので、他のキャラを活かしながらどう活かすかが難しいところです。そこがアメコミの作者でも腕の見せ所になっています。
(2017-2-17追記)
ドクター・ストレンジですが、アベンジャーズ:インフィニティ・ウォーに参戦です。以下のトレーラーをどうぞ。アガモットの眼が出てきます。
ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーも登場します。豪華すぎる。。
こちらは微妙なトレーラーですが、サノスと対峙しているドクター・ストレンジが見えます。2018年の公開が楽しみすぎます。
・本作見てきました(2017-2-17追記)
公開から少し経ちましたが、ようやくドクター・ストレンジを観ました。映像が凄いですね。どんな発想からあの映像が生まれるのでしょうか。
内容は上記のものとは違いました。あらすじとしては、すでに傲慢な医師であり、パーティに参加しようと車をすっ飛ばしてたら脇見運転で事故。両腕の神経は治らず。
エンシェント・ワンのもとに行くも、最初は胡散臭い感じで治るものとは思えなかったが、アストラル体にされたところから徐々に信じ始める。
修行を詰むと、カエキリウスの謀反が本格化し、ニューヨーク、ロンドン、香港の魔術師の拠点を襲い始める。この時点でカエキリウスはドーマムゥより暗黒の力を得ていた。
エンシェント・ワンの不老不死の正体も実は暗黒の力であり、暗黒と対峙するには仕方のない代償であった。ただ、モルドはそれが許せなかった。
エンシェント・ワンはカエキリウスにやられて絶命したが、本気なら生きていたに違いない。もう永遠のループは嫌だということより、ストレンジに全責任を負わせて亡き者となった。
モルドは真実を知って同様していたが、とりあえずストレンジと共にドーマムゥの退治に向かう。しかし、時すでに遅くドーマムゥが復活しようとしていた。
だが、ストレンジの時間戻しの技により、ドーマムゥが復活する前の時間に戻そうとする。だがカエキリウスの邪魔により時間戻しが止まってしまった。
ここでストレンジは直接本体を叩きに行く。ドーマムゥを相手にするも、物理的には歯がたたないため、永遠をドーマムゥにプレゼント。何回も同じ場面をドーマムゥに体験させ、永遠って怖いんだよということを覚えてもらい、カエキリウスを連れて帰宅させた。
最後にドクター・ストレンジのニューヨーク宅にマイティ・ソーが登場。ソーがビールをぐいっと飲むと、すぐにビールの量が元に戻る。ビールだけ時間を戻したようだが、時間戻しはご法度である。
何にせよソーの登場にドキドキです。チームに入らないか?ということより、アベンジャーズへの加入がほぼ確。
エンドロールの後にはバロン・モルドが魔術師多いからいらなくね?と悟り駆除に走る様子が描かれている。人間そんな急に変われるもんじゃないよ。
ドクター・ストレンジの能力が遺憾なく発揮されたわけではない本作ですが、ところどころにユーモアがあり、映像の凄さも相まって飽きさせない作りになっています。
この映画で思ったのが次の二つ
- 車の運転に気をつけよう
- 何かを習得するには反復練習が必須
ということ。
ひとつめ、脇見運転しなければ、せっかくのランボルギーニも大破せず、神経をなくすこともありませんでした。
ふたつめ、ドクター・ストレンジは天才神経外科医ですが、それでも術式の習得には何度も反復練習を重ねてできるようになりました。これはエンシェント・ワンに気付かされます。
最初はできなくて当然。毎日の積み重ねが成功につながるのだと気付かされます。毎日コツコツ頑張りましょう。
・ドクター・ストレンジのサントラ
オーケストラなんですかね。劇中の音楽も荘厳な感じがしてよかったです。輸入盤しか見つかりませんが、よろしければどうぞ。
・まとめ
公開にはまだ時間があるので更にトレーラーが出るかもしれませんね。このチートキャラを扱うのは難しくもあり楽しみでもあるでしょう。今の時代CGで表現できないものはないと言われていますので、自分の想像をそのまま作品にすることができます(予算のあるかぎり)。
ちなみに監督はスコット・デリクソン(地球が静止する日他)、脚本はジョン・スペイツ(プロメテウス他)です。
以上、「ドクター・ストレンジはなにもの?異次元っぷりがハンパない!」の記事でした。
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