雑記

クールビズの意味は何か 二酸化炭素排出量から効果を考える

昨日5月1日(日)より2016年度のクールビズがはじまりました。10月は夏日が少ないことから、今年は9月末までの実施となるようです。実施期間は会社にもよりますので各々の会社で確認した方が良いです。

実際に環境省から平成28年度クールビズについての広報が発表されています。

そもそも2005年(平成17年度)からはじまったクールビズの目的は何か皆さんご存知でしょうか。

知ってなくてもわかるようなことですが、冷房を効かせすぎることによって電気の消費量が大きくなり、消費量が大きくなることから二酸化炭素の排出量が増えてしまうことにつながり、しいては地球温暖化を促進することに至ります。

それではクールビズ開始当初からどれだけの二酸化炭素削減効果があったのかを見てみましょう。(古いデータしか見つからず新しいデータをご存知でしたら教えていただけますと幸いです。)

・2005年度:実施している会社はおよそ30%=約46万トンの二酸化炭素削減(約100万世帯の1ヵ月分の排出量)

・2006年度:実施している会社はおよそ40%=約114万トンの二酸化炭素削減(約250万世帯の1ヵ月分の排出量)

上記より、10%の増加で約70万トン(約150万世帯の1ヵ月分)の二酸化炭素が削減できることがわかります。仮に80%の企業で実施した場合、約400万トンの二酸化炭素を削減できることから大体1,000万世帯の1ヵ月分の排出量を削減できることになります。

ちなみに総務省から出ている2010年の統計を見ると、日本は約5,000万世帯存在します。すると日本の世帯の1/5の1ヵ月分の二酸化炭素排出量を削減できることになります。また2013年度の日本の二酸化炭素の排出量は13億1,100万トンということから、約0.3%の削減になります。

日本は2020年度までに3.8%(2005年度比)の温室効果ガス削減目標を国連に提出していますので、クールビズだけでは到底まかないきれません。しかしその1割を担うことができるのであればやらない手はないですよね。

また家庭の二酸化炭素の排出量は1世帯あたり年間5トンです。これが上記のとおり5,000万世帯存在しますので、2億5,000万トンの排出となります。日本の二酸化炭素の排出量の1/6は家庭から出ているということですね。これが10%の削減になるだけでも大きな削減となることは明白です。

クールビズや家庭内での電気の無駄遣い(電灯つけっぱなし、テレビつけっぱなし、パソコンつけっぱなしと母親に良く言われるやつです)など、できることから取り組んでいきましょう。

関連する記事

コメント

コメントを残す

*